新潟CTテクノロジー研究会

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第13回研究会

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第13回 新潟CTテクノロジー研究会を終えて


 この度は交通の便がよい従来の開催場所ではないにもかかわらず県内外から144名の多くの皆様から参加していただき誠にありがとうございます。また関連メーカー各社から展示のご協力感謝いたします。第13回目となる今回は「見つけよう危険な所見!Shareしよう貴重な経験!」をテーマに企画させていただきました。これは平成22年に厚生労働省より「診療放射線技師による読影の補助」についての通知が発せられ、撮影だけでなく読影についても勉強が必要だと私自身当直業務を通じて痛切に感じたからです。
 教育講演では、長岡赤十字病院外科医の谷達夫先生より「急性腹症の診断・治療」についてご講演を承りました。外科医の立場から見逃してはいけない危険な症例や、普段我々が見る機会がない術中写真とCT画像を見比べることで理解を深めることができました。
 アンケート報告では、読影の環境や画像の提供方法など他施設の状況を知ることができ参考にすることができました。その中で、放射線科医が不在の病院が半数程度、放射線科医が常勤でも休日や時間外ではすぐ読影できる施設は限られており、主治医のみならず診療放射線技師と複数の目で異常所見の見逃しを減らすことが患者さんの利益につながると改めて感じました。アンケートにご協力いただきました県内施設の皆様に感謝いたします。
 本会とは別に年に3回開催されている「ぐるぐる臨床画像検討会」の特別編で3名の演者に症例検討をしていただいたのち、特別講演①「腹部疾患に対する手術支援画像を考える」と題し、札幌医科大学病院の原田耕平先生から手術支援画像作成のための至適造影方法や作成のコツなどをご講演いただきました。特別講演②では「読影に役立つ知識と志~腹部領域を中心に~」を倉敷中央病院の山本浩之先生から多数の症例提示と異常所見のサインなどを中心にご講演していただきました。先生方の熱意のある講演に参加者は釘付けになるほど興味深く充実した内容で参加者のスキルアップにつながったと感じました。
 研究会後に行われた夜の陣にも多数参加していただきました。講師の先生方や県内外の方と親睦が深まり、また知識・経験が豊富な方々とお話しすることで身が引き締まるとともに大変刺激になりました。
 今回の研究会によって皆様の当直業務時の疑問や不安を少しでも和らげることができたなら幸いです。毎年様々なテーマで開催している新潟CTテクノロジー研究会にこれからも足を運んでください。皆様のご支援,ご協力ありがとうございました。

当番世話人  小林 潤

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